Windows10 にはユーザーアカウント制御(UAC)というセキュリティ機能が備わっています。Windows Vista 以降から搭載された機能で、あなたの意図しない操作で Windows の設定を変更したりアプリをインストールされないようにする為のものです。
何かアプリやソフトウェアをパソコンにインストールしようとすると「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というウィンドウが出ると思います。これがユーザーアカウント制御で出現する画面です。あなたがインストールしようとしているものでれば「はい」を選択すれば良いですし、そうでなければ「いいえ」を選択すれば起動しません。
ユーザーアカウント制御(UAC)は基本的に有効にしておくべきで、無効にする事は推奨されません。Windows の設定でユーザーアカウント制御を有効・無効を切り替える方法について紹介します。
ユーザーアカウント制御の設定
まず、スタートメニューから設定を開きましょう。
検索窓で「ユーザーアカウント」を検索し、候補の中から「ユーザーアカウント制御設定の変更」を選択します。
するとユーザアカウント制御の設定画面が表示されます。実はユーザアカウント制御の設定には4段階あります。左側のスライダーを上下する事で設定します。標準では上から2番目の設定になっています。
- 最上位設定(最も強力)
- 標準設定
- 下位設定(暗転なし)
- 無効
最上位設定
最上位設定では、以下の場合にユーザアカウント制御が動作します。
- アプリやソフトウェアをインストールしようとする場合、またはパソコンに変更を加えようとする場合
- あなたが Windows の設定を変更する場合
定期的に新しいソフトウェアをインストールする場合、知らないウェブサイトにアクセスする場合に推奨される設定です。しかし、Windows の設定を変更しようとする度に確認が出ます。
標準設定
標準設定では、以下の場合にユーザアカウント制御が動作します。
- アプリやソフトウェアをインストールしようとする場合、またはパソコンに変更を加えようとする場合
アプリやソフトウェアをインストールしようとする場合のみ確認が行われ、あなたが Windows の設定を変更する場合は確認が出ません。
下位設定
下位設定では、以下の場合にユーザアカウント制御が動作します。
- アプリやソフトウェアをインストールしようとする場合、またはパソコンに変更を加えようとする場合
標準設定と同じですが、下位設定では画面が暗転しません。標準設定では画面が真っ暗になってユーザアカウント制御の確認画面が出ます。しかし、パソコンの性能が低い場合は暗転だけでも動作が重くなる場合があります。暗転しないようにするだけで、動作が軽くなる効果が期待できますが推奨はされません。
無効
ユーザアカウント制御が一切動作しなくなります。無効は推奨されません。
スライダーを上下に動かして設定し、設定後は OK ボタンを押します。
ユーザアカウント制御が動作して確認が出ます。「はい」を選択することで設定が反映されます。
一時的にユーザアカウント制御(UAC)を無効にする必要があっても、基本的には有効にしておきましょう。