パソコンでデータを保存するハードディスクや USB メモリ、SD カードにはファイルシステムというものがあります。データを保存する為にはファイルシステムに則ってフォーマットしなくてはいけません。
ファイルシステムの種類
Windows で使われるファイルシステムは FAT と NTFS があります。この2つには特徴があり、ハードディスクには NTFS、USB メモリなど外で使うものについては FAT32 が使われる事が多いです。
FAT
FAT は Windows me まではハードディスクに標準的に使われていたファイルフォーマットです。現在でも USB メモリなどでは使われています。
- 4GBまでのファイルしか保存できない
- iOS など他の OS でも使えて高い互換性がある
- 圧縮や暗号化する機能はない
他の OS でも使えるという事から USB メモリや SD カードでは FAT32 が使われている理由です。
NTFS
NTFS は Windows2000, XP, Vista, 7, 8, 10 で使われているファイルシステムです。Windows10 ではほとんどハードディスクで NTFS が使われています。
- 2TBまでのファイルを保存できる
- Windows me 以前では使えない
- 基本的に Windows 以外では使えない
- 圧縮や暗号化する機能がある
NTFS のファイルシステムでは4GBを超えるファイルも保存できるようになりました。ただし iOS など他の OS では使えませんし、Windows 95，98, me の古い Windows でも使えません。圧縮や暗号化する機能はあり、セキュリティ的に厳しい設計が行われています。
USB メモリや SD カードを NTFS でフォーマットしてしまうと他の OS で互換性がなくなってしまいます。
ファイルシステムを確認する方法
今使っているハードディスクのファイルシステムが FAT32 なのか NTFS なのか確認する事ができます。
スタートボタンを右クリックして、メニューの中から「ディスクの管理」を開きます。
File System の欄でハードディスクや USB メモリなどの記憶デバイスのファイルシステムを確認できます。
Lドライブは SD カードなので FAT32 になっています。