Windows10 を使用中、ファイルやフォルダーが開けなくなった。キーボードで文字も打てなくなったと相談を受けました。このトラブルについて解説します。
様子を見てみると、ファイルやフォルダーをダブルクリックするとプロパティが開くようでした。キーボードで文字入力しようとすると、メニューがピカピカしたり新しいウィンドウが開いたり明らかにおかしい状態でした。確かにこれでは作業どころではなく、使い物になりません。
パソコンが故障したの?ウイルスなの?という問いもありましたが、実はこれはバグやウイルスでもなく Windows のある機能が有効化したせいでこのようなトラブルになっていたのです。
原因は固定キー機能
Windows10 には誰でも使いやすくできるようにアクセシビリティ機能があります。その中に固定キー機能というものがあるのです。
固定キー機能とは2つ以上のキーを押す事が難しい人が、キー1つのみで操作できるようにできる機能です。
例えば Ctrl + C でコピー、Ctrl + V でペーストはショートカットキーの中でもよく使うと思います。これが C を押すだけでコピー、V を押すだけでペーストになるのです。つまり固定キー機能は Ctrl キーを押さなくても押しっぱなしにします。
この事からダブルクリックするとプロパティが開く原因は Alt キーが押しっぱなし状態になっている事が考えられます。
対処方法
まずはコントロールパネルを開きますが、開き方は複数あります。
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画面左下の検索窓、もしくは虫眼鏡アイコンからコントロールパネルを検索します。
画面右上の表示方法を「大きいアイコン」にしましょう。そして、コンピューターの簡単操作センターを開きます。
「キーボードを使いやすくします」を選択します。
固定キー機能の設定を開きます。
以下の3つのチェックボックスをオフにしましょう。
- 固定キー機能を有効にします
- Shift キーを5回押すと固定キー機能を有効にします
- Ctrl、Alt、Shift、Windows キーを2回続けて押すとそのキーをロックします
Alt キーが押しっぱなしになる原因は3つ目です。
そもそも何故突然固定キー機能が有効になったのか?それは Shift キーを5回押すとショートカットで固定キー機能を有効にできます。有効にする前に確認ウィンドウが出ますが、何の事かわからず「はい」を押してしまうと固定キー機能が有効化されます。なのでショートカットも無効にします(2つ目の項目)。