Google Chrome の新しい試み「プライバシーサンドボックス」をオン/オフにする方法を解説します。
プライバシーサンドボックスとは何かを解説するには、Cookie も知ってもらう必要があります。
Cookieのプライバシー侵害問題
インターネットを日々活用している方なら Cookie という言葉は聞いたことがあると思います。
Cookie とは簡単に言えばウェブサイトを見ている人の情報、つまりあなたの情報です。どんなウェブサイトに何回行ったかという事が記録されています。
ウェブサイトでパスワードを覚えてなくても自動でログインできたり、ネットショッピングで住所や名前が自動で入力された経験があるのではないでしょうか。欲しい物を検索して探していると、欲しい物に関する広告が表示された事はありませんか?これらは Cookie による恩恵です。
しかしその反面 Cookie はプライバシーの面で問題視され始めています。特に欧州では顕著で、無許可で Cookie を収集する事を禁止する法律ができました。
プライバシーサンドボックスとは?
世界的に Cookie の規制の方向に向かいつつあります。Google Chrome も2022年にはサードパーティ Cookie を廃止する発表を行いました。(2024年に延期)
サードパーティ Cookie が廃止されると困るのは物を売る側です。ユーザーの興味関心を取得できなくなるので、興味関心に応じた広告を配信できません。その結果物が売れにくくなります。
プライバシーサンドボックスは使う人のプライバシーを守りつつ、最適な広告の配信も可能にしようというものです。
プライバシーサンドボックスは Cookie のようにあなたの見たサイトや行動履歴などの情報を送信しません。Chrome のローカル内であなたの興味関心を分析し、興味ある内容だけを送信します。例えばあなたがカメラが欲しいとすると、カメラが欲しいグループに属しているという情報のみが送信されるという事です。行動履歴を送信しないので、プライバシーは守られるというのが Google の考え方です。
Cookie の代替としてプライバシーサンドボックスを普及させようと Google が力を入れています。
プライバシーサンドボックスをオン/オフにする方法
Chrome の画面右上の「︙」ボタンを押して、メニューの中から設定を開きます。
左メニューより、プライバシーとセキュリティをタップします。
左メニューよりプライバシーとセキュリティを選択し、プライバシーサンドボックスを選択します。
プライバシーサンドボックスの設定画面が別ウィンドウで開きます。
プライバシーサンドボックス(試用版)のスイッチをオンまたはオフにします。設定は即時反映されます。