ビジネスの要とも言える Word や Excel などが入った Office2010 のサポート終了期限が2020年10月13日に迫っています。ご家庭でも Word や Excel は書類作成などで出番も多い事でしょう。
サポート終了が迫っていますが、終了したらどうなってしまうのでしょうか。また、アップグレードする方法はあるのか?など情報をお伝えします。
サポート終了したらどうなるのか?
Office2010 のサポートが終了したからといって実は使えなくなるわけではありません。ただ、マイクロソフトによる無償・有償サポートが全て打ち切られます。セキュリティ関係の更新プログラムも提供されなくなるので、もし脆弱性が発見されても永遠に修正される事はありません。
Word や Excel ファイルの脆弱性を悪用したウイルスの侵入を許すかもしれません。Office のセキュリティの穴から侵入したウイルスがパソコン全体に悪影響を及ぼすという恐れもあります。どちらにせよサポート終了した Office を使い続けるのはインターネットを使っている限り大変危険と言えます。
じゃあ、どうすればいいのか。
おとなしく最新版Officeを買う
2019年現在の Office 製品形態は、常に最新版が使える月額制の Office365、従来のように買い切りの Office2019があります。
- Office 365 Solo:月額1,274円
- Office Personal 2019:買い切り29,800円
正直、Office に毎月料金を支払うというのに抵抗感があるという方も多いでしょう。1年使えば12,740円、10年使えば127,400円です。長く使うつもりであれば買い切りの方が安いです。買い切り版は2台の PC までインストールできます。
じゃぁ、どこに違いがあるのかと言えば月額の Office365 は随時新機能が追加されますが、買い切りの Office2019 はセキュリティアップデートのみで新機能の追加はありません。
アップデートする方法は?
一般的には製品版の他に、旧製品からアップグレードできるアップグレード版があるのがよくあるパターン。しかし、Office2013以降、アップグレードする方法がなくなりました。つまり製品版を買うしかありません。
無償アップグレードできるのは Office Premium を利用している人のみです。
Office Online を使う
オンラインで使える Office Online というサービスがあります。
無料の Microsoft Office Online、Word、Excel、PowerPoint
マイクロソフトアカウントさえ持っていれば無料で Word、Excel、Powerpoint が使えるサービスです。無料で使えますが、通常ソフトの Office2019 などに比べると使える機能は制限されています。
従来の Office で作成したファイルも開けます。ただ、ファイルは One Drive に保存しておく必要があります。
まずは Office Online のサイトにアクセスしてみましょう。
Excel Online を使いたいなら、「Excel の使用を開始する」のリンクをクリックします。Word や Powerpoint も同様のリンクがあります。
マイクロソフトアカウントのサインイン画面が表示されるので、ID とパスワードを入力してサインインしましょう。
Excel Online が開きました。新しいファイルを作るには「空白のブックを新規作成」を選択します。
既存の Excel ファイルを開くには、画面左下の「OneDriveから開く」を選択します。または、Dropbox からも開く事が可能です。予め編集したい Excel ファイルを OneDrive か Dropbox に保存してください。
Office Online はマイクロソフトが開発元ですので、下記で紹介する他社製 Office 系ソフトよりは高い互換性があります。
Open Officeを使う
Open Office は無料で使えるワープロ、表計算、プレゼンテーションソフトの総称です。しかし、マイクロソフトが開発していないので、互換性はいまいち。マイクロソフトの Office と相互にやり取りする場合は適しません。
基本的な機能を Open Office のみでやり取りする場合なら、まぁとりあえず使えるという感じです。
無料総合オフィスソフトウェア - Apache OpenOffice 日本語プロジェクト
おわりに
Office2010 のサポートが終了したら一番は最新版の Office を買う事ですが、製品版を買うほど使ってないという場合は Office Online で済ませるという方法もあります。
Open Office は互換性がいまいちですので、マイクロソフト製 Office とやり取りする場合はおすすめできません。